7歳の長男が裏紙に絵を描いていて、覗き込んでみたら。
思った以上にマインクラフトだったよね。
完全にマインクラフトに取り憑かれているよね。
いずれ僕を豚だと認識して剣振り回して来るんじゃないかってくらいに。
もしくは柵内に閉じ込めて定期的に人参とか放り込んで来るんじゃないかって思うよね。
ハートマーク出して新たな豚産み出しちゃうかもしれない。
特にこのステータスの部分にこだわりを感じるっていうか。
肉が微妙に欠けてる辺りに現場の声を感じる訳ですよ。
あいつ最前線で戦ってんなーっていう。
たださ、学校の課題とかもこんな絵描かれちゃ親としてはたまんない訳ですよ。
こっちは世間体しか気にしてないんだから。
世間体だけでご飯何杯でもいけるんだから。
担任の先生に「ゲームのような絵ばっかり描くんですけど」みたいな事言われても絶対認めないよね。
いやーうちではゲームとか一切やらせてないんですけどねーって。
偶然って怖いっすねーで押し通すから。
たまたま外遊んでたら肉が列を成して落ちてたんじゃないっすかねーで押し通すから。
「タコみたいのが空飛んでいるんですが…これは…」
あーはいはい。
近所にタコ投げ爺さんが住んでいるんでそれですねー。
「タコ投げ爺さん住んでいるんですか?」
住んでます住んでます。
他は一切何も投げないんですけど、タコだけは笑顔で投げるんですよねー。
これで押し通すから。
でもさ、やっぱこういうのも限界があるじゃん。
タコ爺さんあたりからもう絶対ばれてんじゃん。
だから普通っぽい絵も欲しい訳よ。
普通絵に飢えている訳よ。
「マイクラ以外の絵は描いてないの?」
「あるよ?これ!とうきょうえき!」
マイクラ以外は…
雑!
東京駅なめてんなこいつ。