液体パパ

悲しんでいる人には更なる悲しみを、怒っている人には更なる怒りを与えるイラストを得意とするパパが子育てネタを中心にわりと変な記事を公開します。


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死にそうで死なない爺さんからクッキー貰いまくる話

いや、前回何か強めの呪いみたいな記事になって、挙げ句にそれがもう少しだけ続きそうな雰囲気を醸し出しましたけど、今回はあの続きではなくちょっと別のお話をね。
この良い流れを、この勝利の方程式を遮ってまでもお伝えしたいことがあるって事でして。

っていうのも、僕の会社の先輩。
会社の先輩ってもタクシー会社なんでね、殆どみんなお爺ちゃんですよ。
殆ど死にそうなお爺ちゃんばっかりですよ。
たまに本当に死んじゃうし。

高齢なのに加えて同じ姿勢で夜間含め20時間くらいぶっ通しで働く訳ですから、そりゃ急死もしますよ。

それはまぁいいんですけど。
いや、良くはないけどまぁいいとして。

その中でもこの人はそろそろかなーって思っている先輩がいるんだけど、これが意外と粘ってて。
何年も前にそろそろかなーって思ってたもんだからたまに生きているのを見かけると身構えるから。
お、お前は死んだはずでは!?
みたいな感じになってて。
主人公のピンチに颯爽と現れては「弱音を吐くな!地獄はこんなもんじゃなかったぜ?」とかなんとか言いかねない感じに登場しちゃって。

ベッドタウンから都心に通うくらいの感覚で地獄と行き来してねーか?って勝手に思っているんだけど。
さらに言うと勝手に地獄に落としちゃってるんだけど。

でもこの先輩、会う度にクッキーくれる。
しかも安っぽいものじゃなくて、コンビニのパンコーナーの隅っこのお洒落スイーツコーナーに置いてあるマカダミアナッツとチョコチップのクッキーをくれる。
誰も買ってる所を見たことが無いあのコーナーのお洒落お菓子ですよ。
まさか爺さんが買ってたなんてね。

「ぜつちゃん、これ子供に」

子供が小さい事を知っているから、こんな事を言いながらくれる訳。
何で毎回クッキー持っているのか分からないんだけども、ありがたいなーって思ってさ。
ありがたいし、おいしそうだなーって思ってさ。

見ているうちにおいしそうが勝っちゃって、毎回子供に行き届く事無く食べちゃってるんだよね。
子供に到達する前に僕のフィルターによって99.9パーセント除去しちゃってる。
何故ならおいしそうだから。

クッキー率が高いんだけど、何故か稀にくるみゆべしの時があって。
これはハズレ日ね。
それでも僕が食うんだけど、やっぱクッキーのがうめぇなって話で。
くるみゆべしも悪くはないんだけど、そこはちゃんとマカダミアクッキー持ってきて欲しいってのはあるよね。
そこはしっかりしろって言いたいよね。
くるみゆべしじゃうちの子喜ばないからさ。
まぁどのみちフィルターが除去しちゃってるんだけどね。

ある日またいつものように「ぜつちゃん、子供にー」つってマカダミアクッキーくれた日があって。
向こうは帰り際で、こっちは出勤日で。

クッキーだから当たり日だーって思ってさ。
やればできるじゃんなんて思ってさ。
さっそくタクシー車内で食ってたら、何か忘れ物したらしく会社に戻ってきたその先輩と目がばっちり合っちゃって。
地獄に帰ったと思ったら一旦戻ってきちゃって。

めちゃめちゃ笑顔で「こらっ」って言ってまた地獄に帰って行ったよね。

いやほんと、良いお爺ちゃん。
地獄に落とすのは勿体無いくらいよ。

ネットじゃろくに老人と触れあった事も無いような人がネガティブな情報ばっか集めてすぐに老害だなんだって憤っているけど、実際生身で対面した上で老害認定すべき老人なんてお客さんにも会社にも殆どいねーから。
自分よりも弱い者だと認識している相手に気に入らない対応された時に人は余計にストレスが溜まるもののようで、それを自分の中で補正出来ずに表出するダサさったら無いよね。

っていう事をこの流れで語るっていう新しい試みなんだけど、説得力も99.9パーセント除去しちゃったかな。

それ以来その先輩はマカダミアクッキーとソイジョイのブルーベリー味もくれるようになって。
あーなるほどと。
クッキーは子供へ、ソイジョイは僕にって事なんだろうと解釈しまして。

まぁもちろんね、高性能フィルターが両方美味しく頂いております。
出来ればクッキー2枚が良いんだけど、また食べてる所見せたら増えたりするかな?


という訳で、お年寄りは大切に。
まぁこれが流れを遮って取り急ぎお伝えしたかった記事という事になってます。
ごきげんよう。